J1ヴィッセル神戸は5日、立花陽三社長(46)の就任を正式発表した。10月1日付で田中健一社長(49)が退任。立花社長はプロ野球楽天社長との兼務になる。

 この日は神戸市の久元喜造市長(63)を表敬訪問。同社長は「3~5年をかけて、アジアナンバーワンのクラブにしようと考えている。タイトルにも挑戦したい」と所信表明した。

 チームは8月16日にネルシーニョ監督を解任。現在は吉田孝行監督に指揮を任せている。同社長は「監督代行だが、彼に全幅の信頼を寄せている。少なくとも今季はしっかりとした吉田体制を作っていく」と年内は監督交代をしない方針を示唆した。

 さらに、神戸は7月初旬に安達亮強化本部長に解任通告しながら、クラブ側が一部違約金の支払いを拒否。在籍選手の契約交渉や来季編成などフロントに問題を抱えているが、同社長は「話し合いの場を持ちたいと思っている」と話すに止めた。