川崎フロンターレは、悲願の初優勝にあと1歩届かなかった。

 今年元日の天皇杯に続き、ルヴァン杯も準優勝。「シルバーコレクター」の返上はならなかった。MF中村憲剛(37)、主将のFW小林悠(30)は表彰台で歓喜にわくセレッソ大阪のイレブンの姿を目に焼き付けていた。

 就任1年目の鬼木達監督(43)の下、今季は攻撃サッカーに激しい守備と球際が加わり、リーグ戦を含め快進撃を続けてきた。自信を持って臨んだ一戦だったが、引いて守るC大阪のブロックを最後まで崩すことはできなかった。鬼木監督は「勝てなかったことが悔しいし。自分の力不足を感じている。タイトルをとらせてあげたかった。アクシデントで失点し、その後、ゲームをコントロールしていたが、どこか少しずつ、パスのズレが改善されることなく終わってしまった。もしかしたら焦りがあったかもしれない。開始早々の失点で相手の守備意識を高めてしまったのかなと」と振り返った。