日本サッカー協会の田嶋幸三会長は20日、東京都内で自身がJリーグに提案しているシーズン移行の必要性を訴え「世界基準で考えないといけない」と、現行の2月末~12月から欧州と同じ8月~翌5月にリーグを実施する利点を説明した。

 協会案では2022年の移行を目指す。4、5月のリーグ終盤が日本代表戦やアジア・チャンピオンズリーグの佳境と重ならないメリットを挙げ、欧州とシーズンを合わせると選手や監督の移籍が円滑になり、疲労度の高い夏場の試合が減ってプレーの質を保てると主張。活動期間との兼ね合いで、代表強化にも効果が大きいと強調した。

 降雪地のクラブを中心にJリーグでは反対意見が優勢だが、該当クラブへの具体的な支援も検討するという。冬場でもサッカーを観戦できる環境を整えつつ「一年中、サッカーを楽しめる文化をつくっていきたい」と話した。21日のJリーグ理事会に出席し、理解を求める。