横浜キラーのベガルタ仙台DF大岩一貴(28)が、26日のホーム横浜F・マリノス戦で2試合連続の完封勝利を目指す。24日、仙台市紫山グラウンドで行われた紅白戦で、主力組に入り的確な指示で最終ラインを統率。5月のアウェー横浜戦では快速ドリブラーのMF斎藤学(27)を完璧に封じ込め、さらにセットプレーから同点ゴールを決め、攻守で活躍した。

 大岩は紅白戦を終えると、3バックの1人DF増嶋竜也(32)を呼び止め、位置取りを再確認。ぼた雪にさらされながらも、守備面の小さな修正を忘れなかった。「ゼロに抑えるために逆算して考えて対応したい。両サイドがアドバイスもしてくれるし助けてもらっている。年上ですが両サイドをうまく動かすことも仕事。前節のようにコンパクトに守って順位をひとつでも上げられるよう勝ち続けたい」と、先輩の増嶋、平岡康裕(31)との連係に自信を見せる。今季は開幕から32試合を戦いリーグ戦で全試合フル出場。さらに、警告がわずか1と堅実で危なげない守備力が光っている。渡辺晋監督(44)は「1対1の局面でのパワーとスピードはチームで一番。カバリングの予想も素晴らしいし攻撃の起点としても一貴は大きな仕事をしてくれている」と期待を寄せた。【下田雄一】