サンフレッチェ広島がFC東京に競り勝ち、J1残留を決めた。

 残留へ勝ち点3がほしいホーム広島が、いい時間帯に先制する。前半ロスタイム、MFフェリペ・シウバ(27)がペナルティーエリア手前から左足でシュートを打つと、MF柴崎晃誠(33)に当たってコースが変わり、相手GK大久保択生(28)の逆を突く。ゴールに飛び込み、柴崎のゴールとなって先制に成功した。

 12位の東京も意地で追いつく。後半14分、右CKにDF山田将之(23)が頭を合わせてネットに突き刺した。ここまでJ3を主戦場に経験を積んできた大卒ルーキー。J1では3試合目の出場で、うれしい初ゴールを記録した。

 しかし、残留のため勝利がほしい広島が勝ち越す。2万2333人が詰めかけて「『J1死守』広島の執念を見せろ」との横断幕が掲げられたスタジアムで、MF稲垣祥(25)の鮮やかな右足ミドルシュートが決まって再び1点をリードした。

 勝ち越したい東京は高校1年生プロのFW久保建英(16)を投入。ドリブルから何度もゴール前に迫ったが、ロスタイムの左足シュートがGK正面に飛ぶなどゴールは奪えなかった。このまま2-1で終了。広島がJ1残留を確定させた。