流通経大(関東第3代表)が、夏の総理大臣杯王者の法大(関東第5代表)を5-1で下し、3年ぶり2度目の優勝を果たした。先制したのは流通経大。前半15分、J2横浜FCに加入が決まったMF立花歩夢(4年)が強烈な左足シュートを放ちネットを揺らした。その後は法大がボールを支配し、法大は後半8分にCKの流れからDF加藤威吹樹(いぶき、2年)のヘディングシュートで同点に追いつく。

 流通経大は1-1で迎えた後半22分、途中出場のMF新垣貴之(3年)のゴールで勝ち越しに成功する。直後の後半25分、法大はMF大西遼太郎(2年)が2枚目の警告で退場し10人での戦いを強いられた。流通経大は数的優位を生かし、カウンターからゴールへ迫る。後半35分には、FW宮津祥太(4年)がペナルティーエリア内で倒されPKを獲得すると、キッカーの新潟加入内定のMF渡辺新太(4年)が左隅に決めて突き放す。ロスタイムにも新垣、宮津のゴールが決まり、終わってみれば5-1の大勝となった。

 流通経大のメンバーの大半は、附属の流通経大柏(千葉)出身。現在の4年は、流通経大柏高3年時に、高円宮杯U-18(18歳以下)チャンピオンシップで日本一に輝いている。今季は関東大学リーグで3位、夏の総理大臣杯で3位だったが、最後の大会で全国制覇を勝ち取った。中野雄二監督は「今の4年は本来であればもっと、結果で上を目指さないといけない。でも最後に学生らしさを発揮した試合ができた」と振り返った。MF石田和希主将(4年)は「自分たちが1年生のころ、先輩たちが優勝した。優勝のDNAを後輩に引き継ぎたかった。今年はここぞというところで力を発揮できなかったけど、今大会は勝負所で勝てたことで結果につながった」と話した。