ベガルタ仙台は26日、元日本代表FW平山相太(32)の現役引退を発表した。FC東京から仙台に完全移籍した昨季、開幕直後の練習で左くるぶし付近の腱(けん)を脱臼。故障の影響で試合に出場できなかった。昨年12月に全体練習に復帰したが、同じ箇所を痛め、15日からの沖縄キャンプには帯同せず、仙台で治療を続けていた。度重なる負傷で今季開幕を待たずにピッチを去ることを決意した。

 怪物の電撃引退を沖縄キャンプ中の仙台のチームメートも惜しんだ。全体ミーティングで選手に報告された。FC東京でともにプレーした新加入FW阿部は「またここで一緒にプレーできることを楽しみにしていたので残念です」。国見高時代に選手権で全国制覇を経験したGK関は「僕らの世代でスーパーな選手だし、いなくなるのは寂しい。お疲れさまでしたと言いたい」と声を詰まらせた。