チームに欠かせない戦力が、完全復活への1歩を刻んだ。清水エスパルスは鹿児島キャンプ5日目の3日、ふれあいスポーツランドで午前午後の2部練習。右内転筋肉離れで離脱していたMF白崎凌兵(24)が、約2週間ぶりに合流した。パス回しなどの軽めのメニューから実戦形式の対人まで、全メニューを消化。「試合形式の練習も今年初めてだったけど、ステップも踏めた。全く問題ない」と、充実した表情で汗を拭った。

 チームは、前日2日に行われたJ3鹿児島とのキャンプ初実戦で0-1。格下相手に完封負けを喫した。ベンチで戦況を見守った白崎は「前線にボールを配給できていなかった。クロスからの単発な攻撃だけでは、J1相手に通用はしない」と、印象を語った。

 白崎は、先月15日の始動直後に行ったミニゲームでは左サイドを務めたが、この日はボランチでプレー。「後ろからボールを受けて前線へつなぐ。(攻撃で)アイデアを出していきたい」と、課題改善へのイメージを膨らませた。今後は、キャンプ10日目の8日に予定されているJ2岐阜との練習試合に照準を合わせて、調整のギアを上げていく。【前田和哉】