ベガルタ仙台DF金正也(29)が、10日のサンフレッチェ広島戦で133日ぶりにJ1チームとの実戦復帰を果たし、手応えをつかんだ。11日、宮崎県総合運動公園陸上競技場でランニング中心の軽めのメニューで調整した金は「開幕までにできるだけ状態を上げていきたい」と話した。

 金は昨年9月30日の横浜戦で左太もも裂挫創の重傷を負い、長いリハビリ生活を送ってきた。沖縄糸満キャンプも別メニュー調整からのスタートとなったが、Jチーム同士の練習試合に出場できるまで復活を遂げた。2試合目に3バックのセンターを任され約45分、本番モードでピッチに立った金は「ポジショニングだったり動きだしの反応だったり、まだまだ高めてやらなくてはならないことが多い。やり続けることで90分戦える体力をつけていきたい」と振り返った。

 仙台渡辺晋監督(44)は「個人的にはネガティブ要素はなかった。しっかりと準備ができていて状況判断が早かった。チーム戦術のところで苦労していた部分はあったが久々だったのでね。頭の中では整理ができているので心配ない」。宮崎キャンプ最後の実戦となる17日の練習試合(完全非公開)で試合勘にさらなる磨きをかけたい。【下田雄一】