プレナスなでしこリーグのINAC神戸が28日、神戸市内の練習場でノジマステラ神奈川相模原戦(29日、ノエビアスタジアム神戸)に向けて前日練習を行った。

 26日に鼻を手術したFW岩渕真奈(25)以外のなでしこジャパンメンバーが、今週から全体練習に合流。女子アジア杯で2連覇を果たした影響もあってか、ゴールデンウイーク(GW)の初日は約70人のファンが集う盛況ぶりだった。

 キャリーケースを引いた家族連れらの視線を浴びながら、練習は程よい緊張感に包まれた。練習後には韓国代表として、日本と同じく19年W杯フランス大会出場権獲得に貢献したMFイ・ミナ(26)らが丁寧にファンサービス。いつもの光景がよりにぎやかになり、代表組不在の間もチームを引っ張ったDF守屋都弥(みやび、21)は「どんどんと勝っていきたい。いい状況であれば、ファンの方々にもたくさん応援していただける。代表組が合流して、一緒に上がっていこうという空気があります」と2連勝中のリーグ戦に目を向けた。

 女子アジア杯にはなでしこジャパン5人、韓国代表2人を送り出し、残ったメンバーでなでしこリーグ杯を戦った。この日も練習参加した下部組織INAC神戸レオンチーナの14歳、MF天野紗(すず)らも出場を果たすなど、チーム力を高めてきた。

 GW中はリーグ戦3試合が組まれた過密日程だ。29日に44歳の誕生日を迎える鈴木俊監督は「代表組も時差ぼけはあるけれど、プレーを見ていると『使いたい』と思う。カップ戦に出た選手を含めて、11人を選ぶのがすごく難しい。(GW中の)3試合はチームの総合力が試される。いい意味で注目されているので、ここでしっかりと結果を残すのが大事」とファンに目をやりながらキッパリ。なでしこに向けられた注目を、連勝街道でさらに高めていく。