J1、J2を通じて初めての対戦は、慌ただしい試合となった。

 先制したのは、立ち上がりに課題を抱えていた鹿島アントラーズだった。前半4分、MF遠藤康の縦パスに反応したDF内田篤人の右クロスを、FW鈴木優磨が頭で合わせた。3試合勝ちなしと低迷するチーム状況の中で、4試合ぶりの先制ゴールを挙げた鈴木は今季3点目。内田はJリーグに復帰後、初めてのアシストになった。

 しかし、連勝が「4」で途切れた前節川崎フロンターレ戦から先発5人を入れ替えた長崎も前半18分、MF米田隼也の左クロスをFW鈴木武蔵が頭で合わせて同点に追いついた。

 すると、鹿島が再び突き放す。前半30分、ペナルティーエリア内に侵入した遠藤が米田に倒されてPKを獲得。これをFW金崎夢生が冷静に左に決めて再び勝ち越した。金崎は今季6得点目。鹿島は今季2度目の複数得点となった。

 後半、V・ファーレン長崎は残り20分までに3人全て交代。ゴールを奪いに出た。しかし、鹿島も堅い守備で得点を許さない。

 鹿島は4試合ぶりの勝ち点3を手にし、内田も今季公式戦2度目、リーグ戦では初となるフル出場を果たした。長崎は2連敗となった。