ルヴァン杯1次リーグ(L)最終節が今日16日に行われる。ジュビロ磐田は、アウェーでJ2ヴァンフォーレ甲府と対戦。最終戦で1次リーグ突破を逃した前回大会の雪辱を果たすべく、勝って1位通過を決める。

 狙うは勝ち点3のみ-。8年ぶりの1次L突破を懸けたアウェー甲府戦に臨む磐田は15日、磐田大久保グラウンドで最終調整。同戦では、勝てば1位通過が決定する。引き分け以下でも清水の結果次第で突破が決まるが、チーム主将のDF桜内渚(28)は「引き分けどうこうではなく、勝てば1位通過。それだけ」と、チームの総意を代弁。勝利への強い決意を示した。

 同じ轍(てつ)は踏まない。前回大会は、勝てばPO進出が決まる1次L最終節で大宮に1-2で敗戦。退場者を出し、10人となった相手を攻めきれずに敗退した。同試合で得点を記録したDF高橋祥平(26)は、12日のリーグ神戸戦から中3日での先発が確実。「(大宮戦は)少しの気の緩みだったり、気持ちの面で良くなかった部分があったと思う。同じことがないようにしたい」と、雪辱を誓った。

 9日の清水戦で2戦連発を含む2得点を記録し、チームを今季静岡ダービー初勝利に導いたFW中野誠也(22)も気合十分。「受けに回ったらやられる。勝利に貢献できるように思い切っていきます」と、3戦連発に意欲を示した。

 この日、2日のリーグ横浜戦で暴力行為を働いたDFギレルメ(30)の契約解除が発表されたが、選手たちは集中して約1時間のメニューを消化した。PO進出を決める1勝を、全力でつかみにいく。【前田和哉】