JFLのソニー仙台(宮城)がJ1王者を追い詰めた。前半33分までにカウンターなどで2点をリード。後半は川崎フロンターレの猛追に遭い、後半21分に追い付かれ、延長突入目前の後半44分に逆転ゴールを許した。

 強敵相手でもひるまなかった。序盤から川崎Fに対して、高い位置からプレスをかけ続けた。本多進司監督(40)も「最初から前から奪おうとチームで決めていた。前半はパワーを出せたと思う」と手応えを感じていた。

 しかし、後半15分過ぎから足が止まった。川崎Fの細かなパス交換で上下左右に振られた守備陣は、疲労が蓄積。守備の反応も鈍った。1ゴール1アシストと活躍したMF三浦祐希(24)は「たぶんみんな足にきてたと思う。90分間戦い抜くことは考えず、最初から飛ばした」。もう少しで大金星の大健闘に、本多監督は「選手を誇りに思う」と胸を張り、MF三浦も「ボールをつなぐ部分や守備の面でらしさを出せた」と話した。王者を土俵際まで追い詰めただけに、三浦は「詰めが甘かった。完全に悔しさの方が大きい」と本音を漏らした。