鹿島アントラーズは「清水キャンプ」最終日となった26日、清水J-STEPで中国1部リーグの天津泰達と練習試合を行った。静岡学園出身で来季加入が内定しているMF名古新太郎(順大4年)が初実戦に臨み、ボランチとして45分間出場。小気味いいパスで攻撃のリズムを作った。20日から始まったキャンプはこの日が打ち上げで、名古は「自分のプレーをしっかりアピールできたと思います」と充実した表情を見せた。

 スタンドでは静岡学園の川口修監督(44)が観戦していた。恩師の前で健在ぶりをアピールすると、試合後は1日でも早いプロデビューを目標に掲げた。先月25日には大学に籍を置きながらJリーグ公式戦に出場できる「特別指定選手」に登録された。今後も定期的にクラブの練習に参加予定で「自分の特徴を出して、試合に絡んでいきたいです」と決意を示した。

 高校の先輩でもある川崎フロンターレの大島僚太(25)はワールドカップ(W杯)ロシア大会の日本代表メンバーに選ばれた。名古は「4年後は自分もという思いでいる。まずは鹿島でスタメンを勝ち取りたい」と言葉に力を込めた。【神谷亮磨】

 ◆名古新太郎(なご・しんたろう)1996年(平8)4月17日、熊本県天草市生まれ。幼稚園年中から大阪豊里中SCでサッカーを始め、中学時代は東淀川FCでプレー。静岡学園では3年時に全国選手権8強。順大に進学し、17年ユニバーシアード日本代表に選出。家族は両親、妹、弟。168センチ、64キロ。