サガン鳥栖GK権田修一(29)は、川崎フロンターレに25本のシュートを打たれながら、再三、好セーブを見せてチームを救った。

 権田は後半16分にDFエウシーニョ、同45分にFW知念慶、同ロスタイム4分にMF鈴木雄斗など、川崎Fの決定的なシュートを阻んだ。試合後「チャンピオンチームですし、相当強い相手というのは誰もが分かっていて。僕らは、ちょっとリスペクトし過ぎちゃったのかな? という部分はありましたけど、ある程度、攻められてシュートが来るのは想定はしていましたし」と淡々と話した。

 その上で「25本、打たれて、枠にそこまで来ていない…20本くらい、枠外になった」と、数字上は2対25と圧倒されたものの、枠外のシュートも多かったと強調した。その最大の要因は、DF陣を中心とした“全員守備”の頑張りだったと語った。「そのところに、今のこのチームの、みんなの頑張りを感じる。DFも相当、頑張ったと思うし、フェルナンドは前に残っていましたけど(金崎)夢生も守備に参加して、みんなで守っていた」。

 19日の次節は、横浜F・マリノスに勝ち、4連勝で降格圏を脱出した16位の名古屋グランパスとアウェーで対戦する。勝ち点22で並ばれ、得失点差で6上回っている状態だが「勝ち点1で喜んでいる場合ではないし、相手どうこうじゃなく、自分たちで勝ち点3を積み上げていかないといけない。次、また名古屋なのでいい準備をしたい」と手綱を引き締めた。【村上幸将】