J2アルビレックス新潟は24日、第30節アビスパ福岡戦(26日・デンカビッグスワンスタジアム)に向けた練習を、聖籠町のクラブハウス練習場で完全非公開で行った。チーム最年長のセンターバックDF富沢清太郎(36)が福岡戦での無失点に意欲を見せた。

この日はプレスのかけかたなど連係を重視しながら紅白戦を行った模様。前日23日の試合形式でも、富沢は1対1で厳しいマークと、局面で細かく指示する姿勢を見せていた。「必要以上にゼロにこだわりたい」。現在5連敗中の新潟は、この間15失点。富沢も大宮戦で先発し、1-2の敗北。「コミュニケーションを取って守備を安定させたい」と自らの役割を強調する。

鈴木政一前監督(63)が退任し、その後の2試合を当時ヘッドコーチだった片渕浩一郎新監督(43)が指揮を執った。ホーム福岡戦は正式に監督に就任しての初戦。富沢は「とにかく勝ち点がほしい。1でも取らなければ。そうすればムードも上向きになる」と、チームとして再スタートの一戦を重視する。

前回のアウェー福岡戦は2-0の勝利だった。富沢は「相手のいいところを出させない」と競り合いに持ち込む構え。「そこでゼロに抑えられれば、次につながる。勝ち点も取れる」。ベテランが体を張った守備で、第6節徳島戦以来のホーム戦勝利の土台つくる。【斎藤慎一郎】