サガン鳥栖GK権田修一(29)は、8月30日に森保一監督(50)率いる新生日本代表に選出後、初戦となった古巣FC東京とのアウェー戦で2戦連続完封した。試合後、01年から下部組織Uー15で育った東京、16年までプレーしたSVホルン、そして17年からプレーする鳥栖で関わった全ての人に「元気なプレーで恩返したい」と語った。

この日は鳥栖の6本の2倍近い11本のシュートを東京に打たれたが、好セーブを連発。3失点した8月19日の名古屋グランパス戦を除けば、リーグ戦はここ6戦で5完封。同22日の天皇杯4回戦・ヴィッセル神戸戦も3-0で完封勝ちと好調を維持し、代表入りを果たした。

この日、古巣の味の素スタジアムのピッチに立ち、格別の思いを抱いたようだ。「代表がある、ないは別にして、ここで試合をするのは特別なことだと感じました。鳥栖でプレーしていますけど、東京のことは好きですし応援しています。知っている選手がいるとかは関係なく、ここのスタジアムは中学生の頃から見に来て、応援しています」と語った。

そして「今、自分がサッカーをしていることの意味は、知っているスタッフの方、メディアの方を含め、自分が元気にプレーしている姿を見せること。明日から代表に行きますけど、元気にプレーしているのを見せるのが恩返しだと思う」と熱っぽく語った。その上で「僕がFC東京の育成組織で育ったのは間違いないですし、今、鳥栖で日本代表に入っているのは僕だけ。SVホルンでも1年、お世話になった。ありとあらゆる、僕を支えた人のためにやった成果(が代表入り)。明日からしっかり頑張ってきたい」と力強く誓った。【村上幸将】