3位FC東京が敵地で痛い敗戦を喫した。前半は主導権を握り、相手シュートを0本と完璧に抑え込む。

しかし、後半5分にシュート0本のままオウンゴールを献上すると、しだいにベガルタ仙台ペースに。その中で同点のチャンスもつくったが、相手の日本代表GKシュミットに阻まれた。

わずかな望みをかけ、勝ち点13差の首位サンフレッチェ広島を追うために負けられない一戦だったが、3試合連続の無得点で6戦勝ちなし(2分け4敗)と夏場に失速。長谷川健太監督(52)は「負けなくていい試合だった。点を取りたいという意識が強すぎて、呪縛、硬さがあった」と振り返り「思い切りプレーできる選手を入れて、少しチームに刺激を加えたい」と今後のメンバー変更を示唆していた。

日本代表DF室屋成(24)も不完全燃焼。相手の元日本代表MF関口訓充(32)とマッチアップしながら何度かクロスを上げたが、ゴールにはつながらなかった。後半45分には今季4枚目のイエローカードをもらい、大事な次節22日の広島戦に累積警告で出場できなくなった。「ハードワークして前向きにやるしかない」とチームの思いを代弁しながら、来週末は仲間に託すしかなくなった。