ヴィッセル神戸フアンマヌエル・リージョ新監督(52)が“影の将”としてチームを率いる。18日、神戸市内で控え選手が関西学生選抜と対外試合を行い、前日に就任が発表されたリージョ監督が初観戦した。

新監督が正式就任するために必要な就労ビザの認可について、クラブ側は「最長3週間」を想定。試合や練習での指導も「就労」となるため、現状では明確な新監督の方針が打ち出せない。次節23日アウェー浦和レッズ戦を視察できるかも未定だが、同じスペイン人のビベス・ヘッドコーチを通じ、水面下で方向性を確認していく。

この日、リージョ監督は神戸の試合を初観戦。新体制が正式誕生するまで指揮する林健太郎暫定監督は「チームを良くしたいという情熱を感じた。ハートで接するタイプ」という。元バルセロナ監督で現マンチェスター・シティーのグアルディオラ監督が「師」と仰ぐ。直接の指導時期は見えなくても、止まってはいられなかった。3連敗で8位に転落し、吉田監督を事実上解任した。DF渡部は「フアンマ(リージョ監督の愛称)も意見してほしいと言ってるんで」と前向き。新生神戸は動きだした。