ベガルタ仙台のDF板倉滉(21)が、29日のアウェー横浜F・マリノス戦で日本代表初招集をつかみ取る。25日、仙台市紫山サッカー場でカウンター練習を行い、逆サイドへ精度の高いロングフィードを何度も供給し、好調をアピール。アジア大会では森保一監督(50)からキャプテンマークを託され、U-21代表を率いて準優勝。次世代エースの呼び声高い板倉が、10月に行われる親善試合(12日対パナマ、16日対ウルグアイ)で森保ジャパン入りを狙う。

3月のルヴァン杯横浜戦で相手DFと交錯し、右足首の靱帯(じんたい)を損傷して長期離脱。累積警告で出場できなかった7月のホーム戦は2-8と大敗した。因縁のマリノス戦を前に板倉は、「A代表に入りたいという気持ちは強くなっているし、どんどんそういうところを狙っていかないといけない。ここからの試合でしっかりとアピールしていきたい。(レッドカードで)退場してチームに迷惑をかけた相手でもあるし、自分が出て倒したいという気持ちは強い」と覚悟を示した。

ハイラインを敷く相手最終ラインの背後を、持ち味の精度の高いロングフィードで脅かす。「ロングパスをしっかり通すことができれば、パス1本でチャンスをつくれる。マリノスはワイドのところが空いてくるのでそこをうまく使えれば。相手もケアしてくると思うが積極的に狙っていきたい」。持ち味を最大限に引き出せる横浜相手に暴れまくる。【下田雄一】