ベガルタ仙台のMF奥埜博亮(29)が盟友を封じ込め、リーグ最終戦を勝利で締めくくる。29日、仙台市紫山サッカー場で明日12月1日アウェー・ヴィッセル神戸戦へ向けミニゲーム中心にメニューをこなした奥埜は、主力組の中盤でプレーし好調をアピールした。昨年、神戸に電撃移籍した幼なじみのMF三田啓貴(28)とのマッチアップに勝利し、チームを6年ぶりの1桁順位に導く。

リーグを締めくくる大一番での盟友対決を心待ちにしている。小学生のとき東京・世田谷の名門バディSCでともにプレー。昨年は仙台でダブルボランチを組み、お互いペナ外からリーグトップの3ゴールを決めるなど競り合ってきた仲だ。三田の熱くなりやすい性格も熟知している。練習を終えた奥埜は「相手も負けず嫌いな性格なので、1対1で競り合うところは楽しみながら勝負したい。神戸に行って少しは大人になっているかもしれないですが、様子を見ながら球際でぶつかり合うところは意識したい」と静かに闘志を燃やした。

リーグ戦トップ5の目標は前節鹿島アントラーズ戦でついえたが9位に入る可能性を残している。盟友対決を制し5日の「みちのくダービー」天皇杯準決勝へ向け弾みをつけたい。【下田雄一】