ベガルタ仙台は6日、MF菅井直樹(34)が現役を引退すると発表した。

今後はフロントに入り、運営・地域連携本部のスタッフとしてチームに残る。菅井は03年、山形中央高から入団。以来、ベガルタひと筋で16年間プレーを続けた。震災に見舞われた11年にはリーグ戦30試合に出場し7ゴールと活躍。2位に躍進した翌12年も同等の成績を残し、ベガルタ黄金期を、主力としてけん引した。右サイドを主戦場としながら、いつの間にか相手ゴール前に現れる、その神出鬼没なプレースタイルには、多くのサポーターが魅了された。

菅井はクラブを通じ「J1昇格、J2降格、12年はリーグ戦2位で翌年にACL出場、そして昨年の天皇杯準優勝と、うれしいこと、悔しいこともありましたが、すべての経験が大きな財産となりました。心残りは、エンブレムの上に星をつけることができなかったこと。この思いは、これからの選手に託します。そして、サポーターの皆様には本当に感謝しています。クラブは東日本大震災発生以降、希望の光になるため戦い続けてきましたが、私にとっては皆さんこそが希望の光でした。これからは、地域の皆さまに恩返しをしていきます」とコメントした。