コンサドーレ札幌は16日、完全非公開の練習試合(対戦相手、場所は非公表)を行う。同じJ1クラブとの実戦は、23日湘南との開幕戦(BMWス)を目前にした最後の前哨戦。15日、ミハイロ・ペトロビッチ監督(61)は想定する開幕スタメンを、出場可能な限り先発させる方針を明言した。本番に近い布陣で最終確認の一戦となる。

 

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ペトロビッチ監督は熊本市内で行われた練習で、選手の動きを鋭い視線でチェックした。前日14日は都内でのイベント出席のため不在。2日ぶりに見る練習では、主にミニゲームで確認した。開幕1週間前となる16日の練習試合は、最後の実戦となる。「湘南戦を想定するという意味でこれまでチームとしてやってきたことを確認できるゲーム」と待ち望んだ。

本番に向けたリハーサルの先発は、主に開幕スタメンを送り出す。この日、背中の痛みを訴えて別メニュー調整したMF宮沢と、体調不良で練習を休んだDF福森は出場を回避する見込みだが、その他はコンディション不良でない限り、スタートに並べるつもりだ。これまで練習試合6戦をこなし、スタメンが固定されつつある。この日のミニゲームでの主力組も主にそのメンバーが入っており「大体予想ついてるんじゃないですか」と報道陣に余裕の笑みを見せた。「基本的には去年4位になった選手たちがベースになる。1本目は去年ベースとなった選手が出る」と言い切った。

主力組の1トップは、鼻骨を骨折しているFWジェイが初めてフェースガードを装着してプレーした。「最初は邪魔だと思ったけど少し慣れてきた。「最後の練習試合。開幕戦に向けてみんなで一生懸命頑張ります」と気合が入る。試合は相手クラブの意向で、報道陣も見学禁止の完全非公開で行われる。オープンな性格で常に練習を公開する指揮官にとっては、より集中力を高めて臨むことになりそうだ。【保坂果那】