横浜FCのFW三浦知良の「51歳ラストマッチ」はベンチ外だった。

プロ34年目の開幕アウェー長崎戦。「19人目」で遠征には同行していたものの、直前に18人のメンバーリストから外れた。26日に52歳の誕生日を控える中、51歳11カ月29日でのJリーグ最年長出場記録は更新できなかった。

ジャージー姿でスタジアムに入り、スタンド観戦。試合前には、1学年下に当たる長崎の手倉森新監督と握手をかわした。チームは後半45分に劇的V弾を許して黒星スタート。カズも悔しそうで、報道陣に手を上げただけで取材対応はなかったが、照準は3月3日のホーム開幕戦(対山形)に切り替えた。52歳0カ月5日での出場と最年長ゴール記録更新の夢へ突き進む。

その52歳の誕生日は、天皇陛下の即位30年を祝って皇居・宮殿で開かれる宮中茶会に「平成を代表するスポーツ選手」として招待されている。平成のうちに記録を更新すべく、この日の“温存”を無駄にしない。