ヴィッセル神戸がポルトガル1部のセトゥバルから完全移籍で獲得したブラジル人DFダンクレー(27)が26日、神戸市いぶきの森球技場で初参加したチーム練習後に会見した。

「(チームに)受け入れてもらってありがたい。いい雰囲気を感じた」。187センチの長身センターバック(CB)。その売りを自ら「スピードに自信があるし、空中戦も。CBではテクニカルで、足元の技術もある方だと思っている」とアピールした。

子どものころ、あこがれた選手が「イニエスタ」という。そのあこがれと同じチームでプレーできることも、移籍を決断する理由となった。「同じ環境で練習できるなんて、光栄だと思っている。彼と同じチームでプレーできるのは誇り」と少年の目になった。

Jリーグへの登録手続き中で次節3月2日のホーム開幕、サガン鳥栖戦でデビューの可能性もある。「(来日する)ギリギリまで練習していた。フィジカル、技術的にも問題ない。スタートしたばかりのJリーグの選手と比べてもいい方だと思っている。(試合は)自分はいつでもいけるように準備するだけだ」。

6歳の男の子と生まれたばかり9カ月の女の子のお父さん。日本での生活が落ち着けば、家族も呼ぶ予定という。「日本は美しい。国民も礼儀正しく、歴史と伝統を重んじるイメージ。ここでもチームが目指すものにチャレンジしていきたい」。開幕戦はセレッソ大阪に黒星発進の神戸に、頼もしい6人目の助っ人が加わった。