J1ベガルタ仙台の元モザンビーク代表DFシマオ・マテ(30)が、10日の神戸戦でホーム初先発することが濃厚となった。

8日、仙台市紫山サッカー場で行われたミニゲームではMF富田晋伍(32)、MF兵藤慎剛(33)とダブルボランチを組み、連係を確かめた。スペインリーグのレバンテ時代には神戸のFWダビド・ビジャ(37)、MFアンドレス・イニエスタ(34)と対戦経験があり、スター軍団の「封じ込め役」には適任だ。

シマオ・マテ みなさんに理解してもらいたいのは、イニエスタと戦うわけではありません。神戸はバルセロナではないし、あくまでもベガルタ対神戸。素晴らしい選手がそろっていますが、自分たちのやりたいサッカーに集中することが大切。堅い守備をしながらバランスよく攻撃をして、最後まで戦う姿勢を前面に出していきたい。

チームメートと積極的にコミュニケーションを取り、日増しに連係面での手応えを感じている。この日もGKシュミット・ダニエル(27)を呼び止め、英語で課題を指摘し合った。これまでギリシャ、スペイン、中国、カタールを渡り歩いており、「言語は違っても、サッカー用語は世界共通だし問題ない」と順応性は高い。渡辺晋監督(45)も「ボランチをやって短い時間だが、ボール奪取という点では日本人にないものを持っている。何でもないパスをしっかり通せるのは大きい」と期待を寄せた。