川崎フロンターレのMF田中碧(20)がフル出場し、初めてACLの舞台を踏んだ。

10日の横浜戦に続く先発に、「中2日での試合は高校生の時以来。高校とプロとは違う。やれるべきことをしっかりやって準備したい」と決意を口にしていた。MF中村と中盤でコンビを組み、積極的に前線への縦パスを狙った。

昨季はJ1デビューの札幌戦で初得点を決めて、「持っている男」ぶりを発揮した。10日の横浜戦でもMF大島の直前離脱により、急きょ先発に抜てきされると、開始早々にアシストした。だが、終了間際に自身がマークした選手に振り切られて失点を許した。それだけに、リベンジの思いは強かった。

プロ3年目。湘南MF斎藤など同学年が定位置で活躍する中、焦らずトレーニングに励んできた。「日本一うまい選手の中で練習している。できることは確実に増えてきている」。想定以上に早くACLの舞台に立った20歳は「このチームで活躍することが一番」と言い切った。日本代表の森保一監督が見守る中、五輪代表へもアピールした。