セレッソ大阪FW都倉賢(32)が巻き返しへの自信を示した。リーグ戦3連敗を含め、公式戦5戦勝ちなしのC大阪は20日、一般ファンに公開の練習を行った。

リーグ戦4試合でセットプレーからの2得点と深刻な得点力不足に陥っているが、都倉は「チームは変革期。ゼロベースから、もがき苦しみながらじっくり基盤を作っている。続けていけば、結果はついてくる」と前向きに話した。

昨季、北海道コンサドーレ札幌で12得点をマークし、得点源と期待されての移籍も、まだノーゴール。しかし、都倉にあせりはない。前節浦和レッズ戦では最多5本のシュートを放った。「チャンスは増えてきている。最後のゴールの部分はチームより個人の問題。その点で申し訳ない気持ちでいっぱいだが、コンディションも上がってきて、自分のやりたいことをやれる時間が増えている」。

ロティーナ監督(61)が就任し「自由」がベースにあったC大阪のサッカーは「規律」へ、正反対に変貌しようとしている。勝てない苦しみを味わいながら、必ず花開くと信じる。都倉も同じだ。「勝ち点0を1に、3にできるポジション。1つ1つのプレーをぶれずにしっかり、進んでいければいいと思っている」。端正な顔立ちは、逆襲への意欲にあふれていた。