連戦も気合で乗り切り、連敗を止める。北海道コンサドーレ札幌は11日、札幌・宮の沢で練習を行った。前日10日ルヴァン杯湘南ベルマーレ戦の先発組はリカバリーで調整した。同戦でフル出場したDF福森晃斗(26)は、中2日で迎える13日リーグ戦アウェーセレッソ大阪戦(ヤンマー)へ「出る気は満々です」と意欲を見せた。

さすがに疲労を隠せない。湘南戦では4-1での勝利に貢献したが、6日リーグ戦前節大分戦から中3日。チームで唯一、2試合連続90分間ピッチに立ち、終盤に左太もも裏を痛めた。それでも「やるしかないので」と、自らを奮い立たせる。試合前日の9日にミハイロ・ペトロビッチ監督(61)から先発起用を言われる前から「最近自分のプレーが良くなかったので、出場を志願しようと思っていた」。試合での不調は試合で取り戻す覚悟で「試合に出てなんぼ。与えられた仕事を自分はやるだけ」と、連戦も歓迎だ。

カップ戦に福森ら主力を投入したチーム総力戦は、全てはリーグ戦3連敗中の流れを変えるため。「今日ミシャ(ペトロビッチ監督)も言っていたけど、ルヴァン杯で勝ったけど、リーグ戦3連敗は変わらない」と、この1勝に浮かれることはない。「相手のウイークポイントをつり出せたら。『やられない』ではなく『やらせない』」。敗れた3試合は前半だけで2失点以上。DF陣として、攻撃にいいリズムを与えられる守備に期待だ。【保坂果那】