日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長が、女子サッカー・なでしこリーグのプロ化構想について具体的に言及した。

11年の東日本大震災の影響で営業を休止していたJヴィレッジ(福島・楢葉、広野町)が20日、営業を全面再開した。田嶋会長はグランドオープン記念式典に参加後、Jヴィレッジスタジアムでは震災以降初で約9年ぶりとなるなでしこリーグ公式戦「マイナビベガルタ仙台レディース-ジェフ千葉レディース」を視察。「仙台、千葉がいい試合をしてくれているし、頑張ってくれている」と、ほおを緩めた。

構想されているなでしこリーグのプロ化について聞かれると「女子も、もう一段落上を行こうと思うと、プロ化というところを通らなきゃいけないと思っています。プロ化するためにはどうするかというのは、今もう具体的に話しているのも事実です。今のなでしこリーグをこれからどういうふうに持っていくかというのは、近いうちに結論を出したいというふうに思っています」との見解を示した。プロ化の実現に向けては金銭面などいくつかの課題をクリアする必要がある。「プロ化を本当に望むかどうかは、プロ化にはどういう資格やどういう要件が必要かということは話をしているところ。それがしっかりまとまれば、実際に具体的なところでゴーサインを出せるんじゃないかと思っています。ただ、簡単なことではない。100%来年からとか、そういうことは言えませんけど、21年、22年をめどに考えていく必要があると思っています。プロ化によって、もっと女子サッカーの活性化を図っていく必要があるというのは共通の考えだと思っています」と、女子サッカー発展に向けた選択肢の1つにプロ化を入れていた。