平成最後のJのゴール、“最ゴール”は浦和FWの興梠ではなく、FC東京の元ブラジル代表FWロナウジーニョが記録!? 

29日、Jリーグのeスポーツの大会、FIFA19グローバルシリーズ eJリーグの決勝ラウンドが都内のJFAハウスで開催され、名古屋グランパスを駆使し出場の「ミノ」(愛称)が決勝でFC東京の「しーしーぶい」を破って優勝。賞金100万円を手にした。

今年で2度目の開催となった今大会は、サッカーゲーム「FIFA19」に搭載されているJクラブを用いて行うトーナメント形式の大会。メンバーは同ゲームに登録されている選手を自由に使用して編成できる。フランス代表MFエムバペや元ブラジル代表ペレ、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドら豪華メンバーが並んだ。出場者の中にはベンチにMF久保建英(17)を登録している選手もいた

ホームアンドアウェー方式の決勝は合計4-2で名古屋が勝利。4-1から一矢報いた東京のFWロナウジーニョが最後の得点者となった。Jリーグの木村正明専務理事は大会終了後、「Jリーグ主幹試合の最後のゴールは“東京のロナウジーニョ”でした」と周囲を笑わせた。

J1リーグ戦では、28日のリーグ第9節で浦和FW興梠慎三が清水戦で決めたゴールが平成最後となっている。

優勝した「ミノ」は同ゲーム歴約11年。ルーマニアのブカレストで行われた世界大会にも出場経験がある。普段は自営業の手伝いをしながら、1日約3時間練習しているという。「将来は世界大会で勝てるようになりたい」と今後の目標を語った。

大会参加者は昨年の180人から今年は360人に増加した。木村専務理事は「若年層はFIFAから入って選手の名前や特徴を覚える人もいる。(新規ファンの)取り込みという意味では、リアルサッカーにも反映している。リアルとの融合が大切になる」と話し、今後の規模拡大に向けて尽力する姿勢を示した。

【岡崎悠利】