J2アルビレックス新潟は1日、第12節レノファ山口FC戦(4日・デンカビッグスワンスタジアム)に向けた練習を聖籠町のクラブハウス練習場で行った。MF高木善朗(26)が「令和初勝利」に向けて、がむしゃらになることを誓った。開幕から左サイドハーフで先発出場が続くが、ここ3試合は途中からボランチなどにも起用される。豊富な運動量と対応力を発揮しながら、5試合ぶりの勝ち点3、吉永一明監督(51)の就任後の初勝利を目指す。

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令和初戦になる山口戦、高木は言う。「自分の『令和初ゴール』より、当然『令和初勝利』ですよ」。第7節町田戦以来の勝ち点3を、ホームで手にすることを第一にする。

この日の11対11の試合形式では開幕から守り続けているスタメン組の左サイドハーフに入った。その2本目にはボランチに。前節水戸戦、第9節山形戦で途中から務めた位置。「(前所属の)東京Vでもやったことがある。違和感はない」。ボールタッチの回数を増やし周囲にパスを供給。サイドハーフで見せる運動量をそのまま反映させた。

吉永一明監督(51)は「真ん中にいる選手は360度に対応する技術と視野が求められる。高木は適性を持っていると思う」と評価。高木も「流れをスムーズにすることを意識している」とツボは心得ている。

「昨季より運動量が増えている。守備でも貢献できていると思う」。昨季は開幕から11試合時点で8試合に出場し、スタメンは5試合、フル出場は1試合で無得点だった。今季は全試合スタメンでフル出場3試合、1得点。前節水戸戦の走行距離は約11キロ。終盤まで走り切った。

体調維持に注意を払う。疲労を感じたらマッサージを受け、入浴に時間をかけてリラックス。好調をキープしているだけに結果にはこだわる。新潟はここ5試合負けなし(1勝4分け)も、4戦連続引き分け。東京V戦から指揮を執る吉永監督の初勝利もまだだ。「ホームでは勝たなければならない。勝って、そこからどれくらい負けずに行けるか」。高木は勝ち点3への意欲をあらわにした。【斎藤慎一郎】