初出場のセンアーノ神戸ジュニア(関西第1代表)が初優勝した。

ディアブロッサ高田FC U-12との決勝戦は、第1ピリオド(P)に先制点を許した。第3Pの終盤までゴールを奪えなかったが、残り2分を切ったところで、深江翔太(6年)のミドル弾を決めて追い付いた。延長を経てPK戦で勝利。今大会は先制されながら逆転する展開が続き、大木宏之監督(48)は「もう少し(試合の)入りを何とか…とも思いますが、たくましくなったんでしょう」と選手をたたえた。

この日は準々決勝から3試合を戦った。本来ならば準々決勝は前日4日に行われるはずだったが、雷鳴のため避難して待機になった。大木監督は「準々決勝は中止でくじ引きになるかなと思っていた。うちはくじ運が悪いんですよ。組み合わせでも強豪とばかり当たる。だから、くじなら負けと覚悟していました」。だが、試合は順延となった。「試合をやらせてもらって、ありがたかった。日産スタジアムで延長、PKまでプレーできて選手たちは幸せです」。

大木監督はチームの前身、神戸NKサッカークラブ当時、香川真司を指導した経験もある。初出場での初優勝に「ここまで来られるとは思っていなかった。慢心せず、選手たちとさらに成長していきたい」と話していた。