J1最下位のサガン鳥栖は7日、金明輝(キム・ミョンヒ)コーチ(37)の新監督就任を発表した。

この日の非公開練習後に佐賀・鳥栖市内で行われた会見に臨んだ新指揮官は「社長とはいろいろ話し、しっかりサガン鳥栖のために頑張ろうという思いだけで意見が合致しました」と決意を表した。

ルイス・カレーラス監督(46=スペイン)の事実上の解任にともない、4日大分トリニータ戦でコーチだった金明輝氏が暫定を執っていたが、8日ルヴァン杯1次リーグB組の柏レイソル戦から本格的に新体制で挑む。

目標を問われた新監督は「残留を目標には考えていない。目の前の試合を全部勝つつもりでやる」と気合十分だ。リーグ戦は5連敗の1勝1分け8敗の勝ち点4、総得点1と不振にあえぐ。だが再起へ向けた直近の11日ガンバ大阪戦(駅スタ)を控える中で「2勝すれば他チーム次第だが残留圏内に逃れられる。G大阪との直接対決もあるし」と前を向いた。

成績低迷の要因について「得点力不足が課題。得点を取りに至る過程が十分でない」と承知している。その上で「決定機が少ないので高い位置でボールを奪うとか、シンプルに背後をとるとか、今まで欠けていた部分をプラスアルファにできたら」と対策を示した。

またこの日、前体制下での主将5人制解消にともなう新主将も発表。任命されたMF福田晃斗(27)は「自分が体を張ることで、周りの選手に勇気を与えられるプレーができたら」と意気込んだ。