J1ジュビロ磐田が仕切り直しの完封を狙う。29日、6月1日のホーム・ヴィッセル神戸戦(エコパ、午後3時)に向けて練習を再開。磐田市内で約2時間の調整に励んだ。ゲーム主将のDF大井健太郎(35)は「前の試合の反省を生かすことが大事。同じことを繰り返さないようにしたい」と決意。今季ワースト4失点で完敗した前節横浜F・マリノス戦の雪辱を誓った。

開幕から同試合までは、12試合で11失点だった。1試合平均1点以下と安定していた守備の崩壊。大井は「チームとしての守備をうまく機能させることができなかった。すぐに(新里)亮と(高橋)祥平の3人で話し合った」と、試合直後から修正に着手。この日の実戦練習でも、最終ラインから声を張り上げた。

一方で、神戸は大量4得点で湘南ベルマーレに快勝。リーグ戦の連敗を「7」で止め、復調の兆しを見せ始めている。名波浩監督(46)も「(神戸は)奪った後の質が相当高いと思う。奪われた時に連続して守備ができるかが鍵になる」と、守備を勝利へのポイントに挙げた。堅守を再建し、ホームで勝ち点3をつかむ。【前田和哉】