J1清水エスパルスDF二見宏志(27)が不動の地位を築きつつある。

29日は、静岡市内で2部練習を行った。午前は主にゲーム形式で調整。球際での攻防でひときわ存在感を示したのが二見だった。篠田善之監督(47)の初陣となった大分戦で約1年ぶりにリーグ戦先発出場を果たすと、前節仙台戦でもセンターバックとしてフル出場。対人の強さを評価されての抜てきにも「当たり前のことを当たり前にやっているだけ。それが原点」と涼しい顔を見せる。

昨季のリーグ戦出場は7試合。今季も監督交代前までの出場時間はわずか16分だった。「(去年からの)1年半は試合に絡めなかった」。ピッチではくすぶっていた気持ちを爆発させるように球際での強さを発揮。篠田監督が先発起用の大前提としている「闘える選手」の1人として定位置をつかんだ。

次戦は勝ち点3差で追う松本山雅FCと対戦(サンアル、午後6時)する。チームは前節仙台戦でも3失点するなど、守備の修正は急務。パワープレーを得意とする相手との肉弾戦も覚悟の上で「体を張って、切り替えを早くすることが大事」と闘志を燃やした。【神谷亮磨】