ジュビロ磐田はガンバ大阪と0-0で終了。2試合連続ドローで、3試合ぶりの白星をつかめなかった。

本拠地ヤマハスタジアムでの雨中決戦で、磐田イレブンが躍動した。試合序盤からボールへの出足、こぼれ球への反応でG大阪を上回る。戦前、名波浩監督(46)が「切り替えの部分で負けないこと。そこで負けてしまうと、常に自陣で(相手を)受けてしまう」と、勝利へのポイントを強調。チームは攻守の切り替えも早く、優位に試合を展開した。

0-0の前半5分、右CKにFW中山仁斗(27)が反応。頭で合わせ、ゴールに迫った。同29分にはカウンターから決定機を演出。MF山田大記(30)のパスに抜け出したMFアダイウトン(28)が、ドリブルから右足を振り抜く。同ロスタイムにもMF田口泰士(28)のクロスに中山、アダイウトン、DF高橋祥平(27)の3人が飛び込んだ。いずれも得点には至らなかったが、ゴールの予感を漂わせた。

ハーフタイム、指揮官は「BOX(ペナルティーエリア)付近で慌てないこと」と指示を送り、選手を後半のピッチに送り出した。しかし、ここまで14試合11得点と課題となってきた得点力不足が、ここでも重くのしかかる。同6、31分にアダイウトンが放ったシュートはGK正面。同33分に訪れた決定機も、山田が決めきれず。終盤には相手の猛攻を浴び、守備陣が耐え切るのがやっとだった。

ホームで最低限の勝ち点1は獲得したが、14位だった順位は16位まで後退。あまりにも1点が遠かった。【前田和哉】