17年度以来2大会ぶりの優勝を狙うセレッソ大阪が関西1部リーグのアルテリーヴォ和歌山(和歌山県代表)にまさかの大苦戦。延長にもつれ込んだ試合を何とかものにした。

前半38分に相手守備の裏をついたC大阪MF高木俊幸(28)が先制ゴール。しかし、その後は攻めあぐねて追加点を奪えず、後半7分に和歌山MF林祥太(24)に同点ゴール決められ、90分で決着をつけられなかった。

延長前半8分、CKからMF藤田直之(32)のファーサイドへのボールをDF山下達也(31)が頭で決めてようやく勝ち越し。延長後半15分には、FW安藤瑞季(19)が3点目を決めて勝負をつけた。C大阪のシュート数は31本を数えた。

ロティーナ監督(62)は「下のカテゴリーの相手とやるのは難しい。彼らは魂を持って戦ってくる。そこでサプライズが起きやすい。(初戦を)突破できたのはよかった」。

ただ、選手は疲れ切った表情を隠せない。先制ゴールの高木は「90分で終わらせないといけない試合。後半の失点がなければ、こんなに帰る時間は遅くならなかった」。3点目の安藤は、その前に2本の決定機を外しており「悔しいですね、今日は。1点取った気がしない。この悔しさをぶつけられるよう、練習していきたい」と悔しさをにじませた。