横浜F・マリノスが昨季王者の川崎フロンターレに快勝し、15年ぶり4度目の優勝に王手をかけた。

悲願の初優勝へ勝ち点3がほぼ必須だったFC東京は今季ホーム最終戦で浦和レッズに引き分け、首位横浜とのリーグ最終戦に優勝の可能性を首の皮一枚残したものの厳しい状況に追い込まれた。

▽優勝の行方 

首位横浜は勝利したが、2位東京が引き分けたため、J1の優勝決定は最終節(12月7日)の直接対決に持ち越された。2ステージ制だった15、16年を除き、年間34試合制となった05年以降の13シーズンで、優勝争いが最終節までもつれ込んだのは今季で10度目。過去9度のうち首位チームの逃げ切りが5度、逆転優勝が4度となっている。

今季のように1シーズン制の最終節で1位と2位の決戦は06年の浦和-G大阪以来13年ぶり2度目。06年は第33節時点で1位浦和が勝ち点69で得失点差プラス38、2位G大阪が同66でプラス33。G大阪が逆転優勝するには3点差以上の勝利が必要だった。結果は浦和がG大阪を3-2で下し、そのまま優勝を決めた。

今季の上位2チームは勝ち点差が3。得失点差は横浜がプラス27、東京がプラス20で7差離れている。東京が逆転優勝するには4点差以上の勝利が必要。横浜は3点差以内の敗戦でも15年ぶり4度目のJ1制覇となる。