J2大宮アルディージャは5日、02年に下部組織か昇格し、下部組織時代を含めて19年、在籍したMF金沢慎(36)が、今季限りで引退すると発表した。

金沢はクラブを通じ「今まで応援してくださった皆さん、お世話になった方々、育ててくれたクラブには、言葉では表し切れない感謝でいっぱいです。良いときも悪いときも経て、ここまで長く続けられたのは、皆さんのおかげです。これからは違った形で恩返ししていけたらと思います」と感謝した。

金沢は10歳でサッカーを始め、大宮FC七里スポーツ少年団から大宮FCを経て、大宮アルディージャユースに入団。02年にユース出身選手として初めてトップに昇格すると、同年のJ2開幕戦・サガン鳥栖戦で先発デビューし、同年は28試合に出場。06年に東京ヴェルディに移籍し、翌07年まで在籍したが、08年に大宮に復帰。J1で212試合に出場し5得点、J2で149試合に出場し9得点決めているが、18年4月に右下腿(かたい)部肉離れ、19年4月には左下腿(かたい)腓腹筋肉離れとケガが相次ぎ、2シーズン連続で公式戦の出場機会はなかった。

金沢は11月16日のアルビレックス新潟とのホーム最終戦ではなく、1日のモンテディオ山形とのJ1参入プレーオフに0-2で敗戦後、引退を発表した理由について「シーズン終了後のご報告となり、申し訳ありません。チームがJ1昇格に向けて戦っている中で、プロ選手として最後までやり切り、貢献したいという気持ちがありました。そのため、クラブから提案いただいたホーム最終戦でのセレモニーではなく、このタイミングでのご報告にさせていただきました」と説明した。

在籍19年の“ミスターアルディージャ”が、ついにオレンジのユニホームに別れを告げた。