横浜F・マリノスがFC東京に勝ち、04年シーズン以来15年ぶり4度目のJ1優勝を果たした。

ホームに2位東京を迎えた大一番。3点差での敗戦でも優勝できる有利な状況で迎えた横浜だったが、持ち味である攻撃サッカーを貫いた。前半26分、DFティーラトンがペナルティーエリア付近から左足でミドルシュート。東京MF東慶悟に当たって軌道が変わり、そのままゴールに吸い込まれて先制した。

続く44分、横浜が追加点。ゴール前でボールを受けたFWエリキがDFの激しいチェックを受けながらもキープし、体勢を崩しながら左足でシュート。ゴール左隅を射抜き、突き放した。

6点が必要となった東京は後半開始から韓国代表FWナ・サンホに代えてMFユ・インス、MF東に代えてFW田川亨介を投入。14分にはMFアルトゥール・シルバに代えてMF三田啓貴を送り出し、打開を図った。

後半20分、試合が動く。東京の日本代表FW永井謙佑がペナルティーエリア手前までルーズボールを追って走り込み、飛び出してきた横浜GKパク・イルギュに倒された。イエローカードの判定に、得点機を妨害されたとして東京陣営が猛抗議。審議の結果レッドカードに判定が変わり、今度は横浜側が抗議もそこから判定は変わらず。横浜は10人となり、FWマルコス・ジュニオールに代わってGK中林洋次が出場した。

スコアが動かないまま刻一刻と時間は過ぎる。東京はFW永井が縦横無尽に走り回り、自らサイドで受けてクロスを供給するなどゴールに迫ったが、得点にはつながらなかった。

そして32分、横浜がふたたび1発を見舞う。左サイドでクリアボールをキープしたMF遠藤渓太が、トラップからのワンタッチで東京DF渡辺剛をかわして一気に中盤からゴール前へドリブル。戻ってきた渡辺をふたたびかわし、左足で右サイドネットを揺らすシュートを決めた。

試合はこのまま終了。横浜が最後まで際だった強さを見せつけ、タイトルを手にした。