昨季のJ1王者横浜F・マリノスは11日、横浜市内で今季の新体制発表会を行い、9人の新加入選手がサポーターへお披露目された。

クラブの下部組織出身で9年ぶりの復帰となったMF水沼宏太(29)は「以前いた時はユースから昇格して何もできず、悔しさで『2度とマリノスなんていってやるか』と思っていました」と当時の思いを振り返り「いろんなチームで評価してもらって、リーグ優勝したマリノスに声をかけてもらい、とてもうれしかった」と笑顔をみせた。チームの攻撃陣には優勝メンバーの多くが残るが「どこのポジションでもできる自信はある。当時は点がとれなかったけど、今は違うぞというところをみせたい」と意気込んだ。

チームはこの日から始動し、午後の発表会前の午前中に初練習を行った。J2ツエーゲン金沢から加入したDF山本義道(24)は「素晴らしい選手がたくさんいるので、自分もパワーアップできると思ってきました。練習内容が違いますし、アップからボール回しをしたり、きつい練習だなと思いました」と率直な感想を語った。

横浜は昨季、ポステコグルー監督のもとで取り組むアタッキングフットボールで04年以来15年ぶりのリーグ制覇を達成。小倉勉スポーティング・ダイレクター(SD)は今季について「昨季の主力を残留させ、カップ戦、ACLを戦うために選手スタッフの質、量を充実させた」と就任3年目を迎えるポステコグルー監督(54)と共に今季もタイトル獲得を目指すことを誓った。