鹿島アントラーズのザーゴ監督(50)が、ボランチの4選手を集めて熱血指導した。

プレシーズンマッチ水戸ホーリーホック戦(2月1日、K’sスタ)を翌日に控えた31日、鹿嶋市内で練習を行った。監督自身が「最も難しい」と話すビルドアップの練習中、MF三竿、小泉、永木、レオ・シルバのボランチ4選手をピッチ上で集めて、プレッシャー下でのポジショニングについて熱弁。時間は3分ほどと短かったが、チーム戦術の要となるボランチに、決まり事を細かく落とし込んだ。

ビルドアップ練習では、ボランチを経由してワイドに展開する流れを何度も確認した。MF永木は「監督には常日頃から、ボランチの2人がこの戦術における中心になると言われている」。MF小泉は「去年より、ボールを持つことは言われている。そのためにはボランチがどんどん受けて、ゲームを作っていかないといけない。難しいこともあるかもしれないけれど、どんどんトライしていければ」と話した。

28日のACLプレーオフでも、敗れはしたがザーゴ監督が目指すサッカーの形は見えた。永木は準備期間が短かったことをふまえて、「もちろんまだ未完成で、うまくいかないところはたくさんあると思うけど、それは正直しょうがない。試合を重ねたら、お互いのポジショニングの位置取りだったり、オートマチックに動けるようにはなると思うので、試合を重ねていくことが一番」。ザーゴ監督も「足りなかったのは得点だけで、他では相手を圧倒していた。いきなりうまくいくことはないので、少しずつやっていければ」と、目指すサッカーに揺らぎはない。慌てることなく、国内3冠に向けてじっくりとチームを構築していく。