高知でキャンプを行っているJ2アルビレックス新潟は6日、高知県立春野総合運動公園陸上競技場で練習した。右足内転筋の負傷で離脱していたDF早川史哉(26)が約2週間ぶりに全体練習に合流した。開幕(23日、群馬戦)が迫る中、まず着実に状態を上げていく方針だ。

「焦っても仕方ない。自分のペースを大切にする」。早川は前を向く。パス回しやシュート練習など約1時間、チームメートと汗を流した。シュート練習の最後は「患部が少し不安だったので」と回避したが、それ以外は無難にこなした。

聖カタリナ大との練習試合(1月22日)に出場し、翌日から別メニューに。16年に発病した急性白血病から復帰した昨季は8試合に出場。この時から股関節の可動域の狭さを感じていた。「3年半、動かしていなかった。負荷が大きかったかも」と強化の必要を感じた。

もっとも落ち込んでいるわけではない。アルベルト監督(51)からは「早く帰ってこい」と激励された。昨年のキャンプは体力面に不安を抱え、チームメートについていくことがテーマだった。今は「どれだけ真剣勝負できるか」。ケガは追い込めた練習ができている裏返しと受け止めた。

昨季起用された右サイドバックは2年目の新井直人(24)、長崎から移籍の大本祐槻(25)、センターバックも兼ねる柳育崇(25)らとの争いが予想される。「いい状態にしてチームに貢献したい」。体調を万全にし真っ向勝負を誓った。【斎藤慎一郎】