J1のFC東京は23日に開幕戦で清水エスパルスと敵地で対戦する。明大から今季加入したMF安部柊斗(22)は、ここまでアジア・チャンピオンズリーグのプレーオフと本大会の計3試合すべてに先発。勢いそのままに、開幕戦でのスタメン入りを目指す。

この日は都内で約1時間半の練習。終えた後に取材に対応し「ゴールを自分からも狙っていきたい」と言葉に力をこめた。昨季から特別指定選手としてすでにリーグ戦は経験済み。ただスタメンとなれば初めてのことだ。「もっともっとシュートにいって、アシストも増やしたい」と自分に厳しく先を見据える。

大学を経由しての開幕スタメンとなれば、偉大な先輩たちと同じ道だ。14年にはFW武藤嘉紀(慶大を途中退部)が、08年にはDF長友佑都(明大)が、それぞれ開幕スタメンデビューを果たしている。ともに海外挑戦、日本代表としてのW杯にも出場した。安部は「2人とも素晴らしい選手。いずれは、同じような道にいきたいという思いもある」と、先輩たちが残した足跡を見やった。

大きな目標を心の片隅に持ちつつ、まずは目の前に全力をそそぐ。「試合に出るだけじゃなくて、結果を出さないといけない。『こいつがどうにかしてくれる』とみんなや監督に思ってもらえるように。目に見える結果を出したい」。試合のピッチに立ったときの心づもりはできている。