J2ジュビロ磐田は14日、磐田市内でJFLのホンダFCと練習試合(45分×2本)を行い、2-1で競り勝った。

1点リードの後半9分にDF大井健太郎(35)が追加点。守備でも体を張った主将が、リーグ再開に向けて好調ぶりを示した。ホンダFCは、前後半の立ち上がりに2失点して敗戦。5連覇を目指すリーグ戦開幕に向けて課題が残った。

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磐田DF大井が攻守でチームをけん引した。1点リードの後半9分、セットプレーの流れから右クロスを右足で合わせて追加点。ゴール前で攻め残っていた主将が押し込み、リードを広げた。「いいボールがきたので合わせるだけだった」と照れ笑いしたが、本職の守備でもチームに貢献。結果には満足せず「失点はセットプレーから。J2ではそういう場面も多くなると思う」と、反省を忘れなかった。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月中の公式戦は延期となった。4月上旬の再開も不透明だが、大井は「どのクラブも同じ状況」と冷静に対応する。主将としての役目は不測の事態にも動じず、チームを束ねること。中断期間を「長いキャンプが続いている時期」と前向きに捉え、成熟度を上げていく構えだ。

この日練習試合を行った会場は、本拠地のヤマハスタジアム。選手は公式戦で使うユニホームで戦い、結果にもこだわった。大井は「今は雰囲気を締める時と、エンジョイしながらやる時があっていいと思う。チームを向上させるいい機会にしたい」。ほどよい緊張感を保ちながら、再開に向けて淡々と準備を進めていく。【神谷亮磨】