ベガルタ仙台は24日、ロシア1部CSKAモスクワからFW西村拓真(23)の期限付き移籍での加入を発表した。

西村は15年に富山第一から仙台に入団。18年夏にCSKAモスクワに完全移籍し、仙台生え抜きの海外移籍第1号になった。今年1月にポルトガル1部ポルティモネンセに期限付き移籍も「新型コロナウイルスの影響でJリーグ復帰を希望」し、契約を解除していた。約1年半ぶりの復帰になる。

富山第一2年で出場した13年度の全国高校選手権で初優勝に貢献し、優秀選手にも輝いた。高校で華々しい活躍を見せた西村だが、仙台加入当初は紅白戦でプレーできないなどプロの壁に苦しんだ。それでも貪欲に決定力を磨き、チームに欠かせない選手へと成長した。17年にルヴァン杯ニューヒーロー賞を受賞し、18年はリーグ戦24試合で11ゴールとハイペースで量産。そしてシーズン途中にロシアへと旅立った。

クラブを通じ「再びベガルタ仙台の一員としてプレーできることがとてもうれしいです。満員のユアスタでファン、サポーターのみなさんと再会することを楽しみにしています。チームの勝利に貢献するために全力を尽くしますので、熱いご声援をよろしくお願いします」とコメントした。20日にポルトガルから帰国し、クラブは健康観察期間として帰国日から14日間は不要不急な外出を控えるように指示し、管理している。合流は4月3日の予定だ。

◆西村拓真(にしむら・たくま)1996年(平8)10月22日、愛知県生まれ。4歳でサッカーを始める。富山第一-仙台-CSKAモスクワ-ポルティモネンセを経て仙台復帰。J1通算64試合14得点、カップ戦通算18試合4得点、天皇杯通算5試合3得点。178センチ、76キロ。