U-23日本代表のコンサドーレ札幌FW菅大輝(21)とDF田中駿汰(22)が東京五輪延期決定から一夜明けた25日、札幌・宮の沢で取材に応じ心境を語った。

ともに1月のU-23アジア選手権(タイ)の代表に選出されており、東京五輪の代表入りを目指していた。菅は「1年延びたことで、アピールするチャンスが増えた。しっかりやっていきたい。自分的には延びて良かったのかな」と、前向きに捉えた。

田中は新型コロナウイルスの感染が拡大する世界情勢を鑑み「こういう状況なのでしょうがない。安全、健康第一。正しい判断」と決定を支持した。ただ、来年5月に24歳になるため、年齢制限の行方が気になり、同世代の代表選手と連絡を取り合っている。「どうなってもいいように、出られるように準備していくつもり」と話した。

クラブ初の五輪代表誕生への期待を背負う2人。その可能性を高めるための期間ができたと捉える。野々村芳和社長(47)は「本人たちも通常のタイミングでやりたかったと思うけど」と思いやるが、菅はU-23アジア選手権で出番はなかった。「しっかり五輪に出るために、リーグ戦、カップ戦で結果を出すことが大事」と菅。全ては21年につながる-。そう信じて練習に取り組む。【保坂果那】