元Jリーガーで現在はユーチューバーとしても活躍する那須大亮氏(38)が27日、元日本代表GK川口能活氏(44)とともにテレビ会議アプリ「Zoom」で高校生らを対象としたオンライン授業に参加した。

この授業は、新型コロナウイルスの影響で夏の高校総体が史上初めて中止になったことを受け、各競技で部活動に取り組む高校生とトップ選手が交流する「オンラインエール授業」として開催。26日に続く第2回だった。

約1時間の授業を通じ、那須氏は自身の高校時代などについて語った。約80人の高校生から質問を受ける時間もあった。全国大会がなくなっただけでなく、部活動ができなくなるなど不安を抱える高校生に向け「今のつらい気持ちを忘れないようにしてほしい」などと、将来の糧にしてほしい願いを口にした。

終了後に取材に対応し「高校生のつらい気持ちも感じた。僕が言うことがすべてではないが、考えるヒントになればいいなという思いで話をした」と振り返った。

オンライン授業に参加した那覇高(沖縄)の玉城陽向(ひなた)さん(3年)は「那須さんの言葉でも、できることが少ない中でどうしたらいいかなど、これからの生活にも役に立つと思いました」と話した。【岡崎悠利】