Jリーグが今季からJ1全試合などで導入したビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR=ビデオ判定)を再開後は見送る方針を固めたことが8日、分かった。

昨季に誤審が問題となったこともあって今季から導入されたが、開幕節を終えて2月下旬からリーグ戦は中断。J1は7月4日に再開されるが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、12月19日の最終週まで週2試合が基本の過密日程となる。そうなれば、審判員の確保が困難になることが予想されるうえ、移動により感染リスクも高まる。加えて、VARは会場外に改造したトラックを停車させ、その中に集まる映像を審判員2人がチェックするため、3密状態になることも懸念されていた。再開後も実施に向けて方策を検討し続けてきたが、感染拡大の防止と安全を最優先に考慮した模様だ。